Muxtape
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90年代初期のテクノ黎明期の曲を中心に紹介しようかと思っとります。8tracks - Muxtape
曲紹介
- Reload - The Biosphere (Global Communication Remix)
- Reload - The Biosphere (Original Mix)
- Mystic Institute - Ob-Selon Mi-Nos
- Neu! - Leb’ Wohl
- Autechre - Autechre Play Weissensee Against Im Glück
- Neu! - Weissensee
Reload名義の作品のセルフリミックス(1993)。荒削りのオリジナル曲をfine tuneしたというよりは、エッセンスを抽出して別曲へ昇華させたという方がしっくりくる。こういう芸当は作曲者自身だからできるのかもしれない。生命の素になるような優しいメロディを適度に躍動感あるリズムで幾重にも彩ることで曲全体に生命としての個を宿らせている。曲後半のTB-303のウネウネ音色は賛否両論あるかもしれないが、当時の流行を彷彿とさせていてこれはこれで面白いと思う。
ということでオリジナルもアップ。うーん古臭い。当時のデトロイトテクノを受け継ぐ曲はだいたいこういう感じに宇宙崇拝というか少し宗教じみた曲調で、熱狂的ファンは現存するけどあんまり今風ではないね。ちなみにReloadのメンバーの一人Tom Middletonは初期のAphex Twinの作品に参加してる。Analogue Bubble Bath vol.1あたりを見ればクレジットがあるはず。
Global CommunicationのセルフレーベルEvolutionよりリリースされた作品(1993)。Global Communication名義のアルバム「7614」に「1431」という曲名で収録されているので有名かもしれない。飛行機の着陸音やメトロノーム、水たまりの上を車が走り去るような音等、日常の環境音が効果的に使われている。そのため、メロディから生み出される超自然的で幻想的な世界(例えばエルフの森)と都市郊外の雰囲気が入り乱れるような不思議な絵が頭をよぎっていく。ドラクエで例えるなら、町が近くにあるので安心して森を散策できる、そんな感じ。多分生活音が無いと不安ばかり募ると思う。ちなみにこの曲にはNeu!の「Neu! ‘75」に収録されている「Leb’ Wohl」のアイデア流用疑惑あり。
上記「Ob-Selon Mi-Nos」のアイデア元とささやかれるNeu!の作品(1975)。Global Communication贔屓の耳で聴いても正直そっくりで否定できない。ただ、Global Communicationファンの立場でコメントすると、上記「Ob-Selon Mi-Nos」は物語の始まり、こちらは全てが終わったその後の話、という感じで演出したかった世界が異なるのではないかなと思う。実際Neu!はすごいグループだったので影響を受けていてもおかしくはないと思うけどね。ミニマルでいてしかも存在感のある曲。30年以上前の曲とは思えない。
リリース自体は1999年なのだけど、ネタ(ネタというのも軽々しい!)自体は1970年代のNeu!「Weissensee」と「Im Glück」。こられのダークさ・気色悪さ・退廃感をうまく抽出し、腹に響くほどのキックを加えこれぞ踊る音響と言わんばかりの作風に仕上げている。Autechreが(音的に)浮ついた実験音楽を始めた頃の作品にしては「曲を聴かせよう」という姿勢が感じられるので好き。消え入りそうなダウナーなメロディが最高に気分を下げてくれる。Nine Inch Nailsあたりのストリングインストが好きな人ははまるかも。
上記Autechre作品の元ネタ(ネタというのも軽々しい!)。1971-1972年あたりの作品。インダストリアルのはしりみたいなもんだから、今現在インダストリアルな作風のアーティスト全てに何かしらの影響を与えていると思う。それはAutechreにしても同様。彼らが如何にオマージュの精神をもって作り込んだのかが垣間みれる。